Peace Philosophy Centre の記事から転載します。http://peacephilosophy.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html
11月11日、男性が日比谷公園で焼身自殺するという衝撃的な事件が起こりました。6月の焼身自殺未遂事件に続き、安倍政権の下で2人もの焼身自殺です。
彼は、7・1閣議決定を直ちに取り消し、辺野古・高江の基地建設を今すぐ中止することなどを求め「わたくしは死をもって訴えます」という抗議文を衆参両院議長と安倍首相、報道機関に送っていました。しかし、マスコミは掲載しませんでした。
ベトナム戦争時、沖縄からB52爆撃機がベトナムに飛び立ち、日本政府は戦争を支持しました。これに対し1967年11月11日、由比忠之進さんが焼身自殺しました。当時、日本中が大きなショックを受け、ベトナム反戦運動に立ち上がりました。日本における抗議の焼身自殺はそれ以来です。自らの体に火をつけてまで抗議した痛みをマスコミが報道すれば、抗議の声が更に広がると、安倍政権は情報統制しています。抗議文を報道しないマスコミは権力の手先です。
ここで、本土の私たちの立場性が問われています。
2012年、毎日新聞の世論調査で、「沖縄に米軍基地の7割以上が集中している現状について不平等だと思うか」という設問に対し「やむを得ない」が37%、「わからない」が26%だったといいます。こうした沖縄への無関心・無自覚さ、本土による沖縄差別の歴史を、本土の民衆自身が自覚し克服できるかが痛烈に問われています。
辺野古は今、まさに日本の戦争国家化を止める闘いの最大焦点となっています。11月25日には、ゲート前で約100人が「二度と強行させない」と座り込みました。沖縄平和運動センターの山城博治議長は、本土から辺野古現地に駆け付けてほしいと訴えています。沖縄とともに辺野古新基地建設を阻止し、日本を再び「戦争する国」にさせないために、あらゆる闘いに立ち上がりましょう。